Choosing “facts” / Letter

姜美善、金恵玲 / Gang Misun、Kim Hyeryong

事実の選択 / 手紙

Choosing “facts” 사실의 선택 / Letter 편지

2021.9.7 (tue) – 9.19 (sun)

Open 12:00 – 19:00 Closed Mondays

今回、異国で生きる「韓国人・朝鮮人」二人が作る写真・映画のコラボ展示になります。
それぞれの環境のもとで生きてきた、経験も考えも違うが大きな共通点で繋がった二人が見た世界を各々の手段にて表現します。


『事実の選択』
自分の部屋や職場があり、日々のほとんどの時間を過ごしてるこの街、新宿。
毎日を過ごすこの街に、折り重なった時間の痕跡を感じることは容易ではない。
しかしこの街においても空から重く鋭い爆音が響く夜が続き、人々の生活の拠り所が焼け野原になったという過去があった。
めまぐるしく変化する大都市の中心部では、目に見えて残る痕跡は少ないけど、決して消えることのない「あの」時間をたどってみる。
-姜美善


『手紙 편지』
作•出演:金恵玲
撮影•編集:木内祐子
撮影補助:経塚祐弘
劇場照明:朴秀徳
企画•演技指導•演出:金世一

作品概要
新型コロナウイルスの感染拡大により舞台上演以外の表現方法の模索として実施された、演劇と映像の時間的・空間的関係を探究する、実験的なプロジェクト。
演劇の映像化の過程で、屋外での撮影や撮影手法により、演劇および映像の持つ空間の概念を融合したり、あるいは従来の形態からの拡張を試みる。

作品内では、新型コロナウイルスの感染拡大によりほとんどの海と空の道が閉ざされた状況を背景に、日本で生まれ育った在日の3世である「私」がこれまで生きてきた時間を振り返りながら、矛盾だらけの自身の存在について考察する。
「私」は結婚を機に、祖父母の故郷の地である韓国での生活を始めようとしたが、国籍が原因で婚姻届けが出せないという壁にぶつかる。現時点で旅行証明書以外に韓国への入国の手立てがない「私」は、夫に1年間会えずにいる。「私」を矛盾たらしめているもの。それは、いったいなんだろう。


上映スケジュール
9月
15日㈬ 18:00
16日㈭ 14:00/16:30/19:00
17日㈮ 14:00/16:30/19:00
18日㈯ 13:00★/17:00
19日㈰ 13:00/17:00
上映時間:70分
チケット:500円

★18日(土)13:00からの上映終了後、金恵玲、金世一、木内祐子、姜美善によるアフタートークを行います。

映画「手紙」予約先:kimhr5963@gmail.com

入場時には必ずマスクをご着用ください。
映画観覧の際には密集を避けるため、事前予約のご協力をお願いいたします。
9/7(火)~9/14(火)(9/13(月)は休廊日)に写真展「事実の選択」のみ行われます。
9/15(水)からの映画上映時間以外の時に写真展の鑑賞ができます。


金恵玲(キム・ヘリョン)

東京生まれ。
2008年より劇団アラン・サムセに所属し俳優として活動。
劇団公演や児童向け演劇、韓国、タイ、ベトナムなどの演劇人との国際交流や、他団体への客演も多数。
所属劇団の過去作品の脚色や脚本執筆も手がけ始める。
コロナ禍で初めてのモノローグ作品に挑戦。

姜美善