淵上裕太 × 染谷かおり / Yuta Fuchikami × Kaori Someya
映画「ほなまた明日」公開記念写真展 / See You Again Tomorrow
2024.8.6 (tue) – 8.18 (sun)
展示するのは、2023年8月に大阪の街を歩き回り、さまざまな人に声をかけて撮影した『ほなまた明日』の劇中写真と、煮えたぎる暑さの中撮影していた映画現場のスチール。
そして、約1年後の2024年7月に改めて俳優陣を撮影。その写真を展示します。映画「ほなまた明日」が集めた人々の繋がりと変化を、写真学生として映画に向き合った俳優陣と彼らと深く関わった写真家が新たに時間を共にし見つめる写真展です。
映画情報
「ほなまた明日」人生の岐路に立つ若者の情熱と葛藤を真っ直ぐに描いた青春映画。
あらすじ
大阪。大学卒業を控えたある年の夏。写真家を目指す芸大生の草馬ナオ(田中真琴)は、写真中心の生活を送っていた。同じ写真学科の小夜(重松りさ)、山田(松田崚汰)、多田(秋田卓郎)は、写真に夢中になるあまり、人としてはどこか不器用なナオに振り回されつつ、その才能を認め彼女を応援していた。人生の岐路を前に、写真の本質に近づこうとするナオの情熱は、否応なしに3人の心をざわざわと揺らし、嫉妬や焦燥を生み、それぞれに“選択”を迫っていく。卒業後、写真家となったナオは、小松、多田と久々の再会。
そこで山田が失踪していることを知る。
監督は新進気鋭の若手・道本咲希。本作で長編映画デビュー。
2024年秋に東京・K’scinemaでの公開を皮切りに全国順次公開となる。
公式HP ≫ http://honamata-ashita.com/
ステートメント
淵上裕太
インスタグラムのDMで道本監督からメッセージを受け取ったのは、2023年の6月頃だった。監督は、さまざまな写真家の話を聞いて学びたいと言って、僕に会いに来た。その時、監督は全身真っ白な服を着ていた。僕はその姿を写真に収めた。そのぼんやりとした白黒写真は、どこか幻想的で美しいものだった。
その後、道本監督から映画『ほなまた明日』の劇中で主人公の写真を撮ってほしいと依頼された。監督の映画に対する真摯な視線に心を打たれ、僕はその依頼を快諾した。
ものづくりに対する姿勢は、いつも真っ直ぐであるべきだと僕は思う。『ほなまた明日』の主人公、草馬ナオのように、悩みながらもひたむきに前進していくことが大切だ。ナオのように路上を歩き、街と人ともう一度真っ直ぐ向き合ってみようと思う。
迷っても大丈夫、一歩一歩前に進もう。そしたら誰かに出会って写真をとろう。別れたりもする
撮る人と撮られる人が結びついて初めて、一つの被写体が生まれる。そして、写真展でこの写真と向き合った人々とも、繋がることができるだろう。あなたの視線はとても美しく、未来を見据えている。
染谷かおり
『ほなまた明日』の撮影は昨年の夏。
劇中写真と、登場人物の小夜が撮る写真を撮影した。
この作品を通して学生時代の自分はこうだったなとか、自分の写真と見つめ直すきっかけになった。
日々考える事は今も変わらない。
写真に限らず、なにかに夢中になれる事はすごい事だと思う。この展示は当時映画の撮影をした時の写真と現在の俳優たちを写した写真。
これからもきっと日々考えながら大人になったり子供になったり、そういう日々が続くのだと思う。
染谷かおり
1997年埼玉県生まれ。日本写真芸術専門学校を卒業後、フリーランスとして映画のスチール、アーティスト写真/ジャケ写、web広告等で活動している。2021年に初の個展『憧憬』を開催し、翌年にはPOPUPなどのグループ展にも参加している。2023年の夏に『私が撮りたかった俳優展001』に参加。
染谷かおりインスタグラム
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染谷かおりTwitter(X)
https://twitter.com/smy_02
淵上裕太
1987年、岐阜県生まれ。2014年名古屋ビジュアルアーツ写真学科卒業。六本木スタジオを経て独立。2016年より上野界隈に集まる人々を撮影した「路上」シリーズを継続的に発表。上野を背景に人物を正面から捉えた写真は、被写体との間に独特の距離感を生み出す。主な展覧会に、日本の新進作家vol.20『見るまえに跳べ』東京都写真美術館「2021年度ヤング・ポートフォリオサテライト展」(PlaceM、2022年)など。塩竈フォトフェスティバル2022ポートフォリオレヴュー・写真大賞受賞。
淵上裕太ホームページ
https://fuchikamiyuta.com/
淵上裕太インスタグラム
https://www.instagram.com/tokyo67/