遠景その一 地から湧く熱に舌を這わせる

下平竜矢 / Shimohira Tatsuya

遠景その一 地から湧く熱に舌を這わせる

2008.1.8 (tue) – 1.13(sun)

Open 12:00 – 19:00


昔あるインディアンたちはトーテムポールの上をくり抜き、死者を葬っていた。
そのトーテムポールの上に種子が落ちたおかげで太く太く育った木のように、日がな一日太陽の光を浴びていた四国遍路の一ヶ月だった。
黙々と沈黙の音を聞き、白く煙る線香の臭いをかいでいた。
そして地から湧くものを感じ、かすかに響く問いを発しながら、星の道を辿って行きたいと思っていた

下平竜矢