有元伸也 / Shinya Arimoto
Tokyo Debugger 2019
2020.7.21 (tue) – 8.2 (sun)
Open 12:00 – 19:00 Closed Mondays
小学生の頃、体育の授業で校庭に出ている時、悠々と頭上を通り過ぎてゆく飛行機を見上げながら「落ちろ、落ちろ!」と心の中で念じたことがある。それは自分の手に負えない大きな存在に対するささやかな抵抗だったのか、それともその後に起こるであろう非日常的状況への期待だったのだろうか?。映画「猿の惑星」を初めて見た時も、エンディングに絶望を感じながら、この星の遠くない未来の姿を想像し、興奮と欲情をおぼえた。思春期に冷戦や「ノストラダムスの大予言」を経験した世代の屈折した感性なのかもしれないが、人類が滅びた後の地球の姿を想像するのは個々の自由だろう。屈折したイマジネイションを相棒に、この東京で虫を探している。
有元伸也