To the souvenir of time

陳 伊寧 / Chen Yining

To the souvenir of time

2019.2.12 (tue) – 2.17 (sun)

Open 12:00 – 19:00


 これらの写真の始まりは2011年の冬頃だった。家族が相次いで病気になってしまい、あの時の何かが沈み込んでいくような生活から、逃げ出したかった時だった。これ以上悲しまず前に進みたい。もし完全に知らない環境に身を置いたら、自分はどうなるのだろうか。答えが知りたくて、大学卒業してから日本に来た。

 日本に着いて間もなく、目的地を決めずに、一人でカメラを持って写真を撮り始めた。物静かな住宅エリアに行き、何もない砂浜にも行った。肖像権のことで私を叱ったお爺ちゃん、情熱を持って接してくれた高校生にも出会った。日本での生活は、想像していたよりも寂しさを感じず、むしろこの生活の中からいろいろな癒しをもらった。

 この四年間、中国へ帰ったのは数回。一度帰ったら、大体1ヶ月ぐらい実家で過ごす。その1ヶ月の間は、あまり外出せず、家族のそばにいて、日本でどんなことがあったのかを話していた。そんな時間を一緒に過ごすと、家族の強さを少しずつ感じるようになってきた。
 家族に降りかかった、怖くて直視できなかった悲しみに対し、私はカメラを持ち出して写真を撮り始めた。

 知らない場所といつもの場所の写真。それは、逃れられない「私」と「家族」を再認識させてくれるので

陳 伊寧

Profile
1993年 中国生まれ
2014年 浙江工商大学 卒業
2016年—現在 東京綜合写真専門学校 在学中

グループ展
2017.12 「persistence of vision 窃視と残像」グループ展 / GALLERY mestalla / 東京都
2018.03 WONDER FOTO DAY / 台北市
2018.11 Compression Puzzle グループ展/表参道画廊/東京都