甲斐啓二郎 / Keijiro Kai
綺羅の晴れ着
2020.10.13 (tue) – 10.25 (sun)
Open 12:00 – 19:00 Closed Mondays
汗や体臭を放出する、ぬるっとした肌が触れた時の心地悪さは恐怖感をうむ。
集団で咆哮する声は、歌のように聞こえ、身体は踊っているようにも思える。現代のような歌や踊りではない。何かを追いやろうとするような、威嚇するような歌や踊りである。
不確かな未来を手繰り寄せるため、身体の動きやすさ、機能性を重視した結果が裸だと思っていたが、その場にいるとそれだけではないことがわかる。
裸であることは、何者にも変容していない、真に人間であることの証明なのだ。
集団で歌を歌い、踊り、解放された身体、体臭は、何者かへ揺さぶりをかけている。
甲斐啓二郎